Collings

COLLINGS STORY

COLLINGS STORY

<メーカーサイトより>

 1970 年代中頃、ビル・コリングスはオハイオからテキサスへと移住する。当時メディカルスクールで学ぶことよりもギターとエンジアニアリングに興味を持ってい た。機械工場で職に就き、自宅のキッチンテーブルと数個の工具からビル・コリングスのギター作りが始まった。エンジニアの家系出身であるビル・コリングス は、クラフトマンとしての経験と遺伝的に持つ自然と沸き立つ興味心により、彼の技術は素早く昇華していった。やがて彼の制作したギターは、地元のミュージ シャン、リック・ゴードンやライル・ラベットの手に届くこととなり、その後テキサスのプレイヤー達がビル・コリングスのカスタムギターを求めるようになっ ていった。
50本程のギターとバンジョーをヒューストンで制作したのち、ビルはルシアーとしての道をより追求するため南カリフォルニアへと向かった。道中彼はオース ティンのルシアーであるトム・エリスとマイク・スティーブンスの手助けをすることになる。同じ志を持った彼らと出会い、ビルはトムの工房のあるオースティ ンに留まることを決意し、彼と工房をシェアすることとなる。80 年代半ばには、ビルはフラットトップとアーチトップを彼自身の小さな工房で作るようになっていた。傑出したクオリティと全ディテールに対する入念な作業へ の評判は瞬く間に広まった。1989年、ビルは1000平方フィートのスペースを借り、2人のヘルパーを雇った。同年、ヴィンテージギター・コレクター& 出品者としても有名でナッシュビルにあるグルーンギターのオーナー・ジョージ・グルーンがビルにグルーンギターのカスタム品を24本作って欲しいと依頼し た。このオファーはオースティンのルシアーが国際的に知れ渡る機会となった。
1992 年、ビルはオースティン郊外に3,200平方フィートの工房を手に入れた。この頃にはピート・タウンゼントやジョニ・ミッチェル、ブライアン・メイなどが コリングスギターを使用していた。工房は3倍の広さとなり、従業員も50人の規模となった。2005年には27,000平方フィートの工房を建て、工房内 にはCNCを採用し、加工のプロセスと部品生産の一貫性、正確性、そして安全性を実現した。
ビジネスの成功、そして作業の効率性が整った後も変わらずに彼が取り組み続けた一つのことが「もっとも素晴らしい弦楽器を作ること」である。ビルは、夢中 になることをエネルギーとし、数々のバラエティに富んだ楽器を作り出していった。間もなくしてアコースティックギターだけではなく、1999年にはギター のようなマンドリンを作り出し、瞬く間に業界内のニュー・スタンダードとして位置することとなる。2006年にはトップ材を削り出すことへの興味がエレキ ギター制作へと彼を導き、並外れたクラフトマンシップとトーンにプレイヤー達も瞬時に魅了されることとなる。
2009年には他のハイエンドアコースティックギターメーカー達にも定番となっていた、コンサートとテナーウクレレを発表しプロ、アマ問わず大ヒットとなる。
2014年後半、コリングスは大恐慌時代に存在した素晴らしいギターのデザイン、、キャラクター、トーンにインスパイアされた新ブランド「Waterloo Guitar」をスタートした。
この40年ものあいだ、コリングスギターは素晴らしいハンドメイド・ギターを求めるミュージシャン達に選ばれ続けている。

あなたにはコリングスを試す義務がある。

トラディショナルシリーズ

トラディショナルシリーズ

 トラディショナル「T」シリーズは、ビル・コリングスのギター製作へのルーツに遡り、コリングス・サウンドに更なるトーンバリエーションが加わっ たモデルとなっている。 大恐慌時代を反映したモデル「Waterloo」の製作に取りかかる事により、ビルは1930年代のヴィンテージギターの特徴でもある強力な基音のレスポ ンスを備えたギターをコリングスの新シリーズのアイデアとして提案する事となった。Tシリーズの両モデルとも動物性接着剤を使用。極薄のニトロセルロース ラッカーフィニッシュが想像を超えたダイナミクスさとレスポンスを与えている。ブレーシングとトーンウッドはほどよい重量と厚さに調整され、素早いアタックと強力な反響の中にも暖かく丸みのあるハイとローミッドレンジ、どちらもキャラクターのある音を生み出す。T シリーズはVintage Now Neckをベースとして僅かに細く、フィンガーボードの角を丸めた新たなトラディショナルネックを採用。ヴィンテージを意識したゴールドMother of PearlのFBインレイと1 styleにはメイプル/ローズウッドのパーフリング、2 styleにはスモール・ブラウン・ヘリンボーンパーフリングを採用。Tシリーズのエキサイティングな点として、ヴィンテージ調のコリングスハードケース が付属されている。軽量なハンドメイドのケースはコリングスにて自社制作され、すべてのTシリーズに付属される。ヴィンテージ調の作りがこれらの新モデルにパーフェクトにマッチしている。ニュートラディショナルギターとケースのコンビネーションは古き良き美しさを備え、現存するギターには前例のないものとして仕上がっている。

 「70 年代前半~中盤、自分の所にやってくるリペアギターのどれよりも持ちこたえるものをどうやったら作れるかを考えていた。パワフルで音量もあり、100年持 つギターを作りたかった。ちょっと弾くだけで、それ以上のものが弾き返ってくるようにと作り素早いアタックとキラキラした輝きを持ったものが出来上がっ た。歳をとったからか、Waterlooの製作で古いギターについてかなり学んだからか、今は聴こうとするものが違う。もうちょっと違う、何かもっと暖か くて丸みのあるようなものが出来るのではないか、と。新モデルはより基音があり、今まで行った事がない域へと連れて行ってくれるだろう。」

- Bill Collings

Julian Lage Signature

Julian Lage Signature

 ビルが天才的若手ジャズミュージシャン「ジュリアン・レイジ」に初めて出会ったのは2014年のことです。二人はそれぞれの思う「クラフト」について深い会話をいくつも交わしました。ジュリアンのギタリストとしての深い洞察力は、コリングス・トラディショナルシリーズを作るにあたりキーパーソンとなりました。ビルが2017年7月にこの世を去るまで続いたこのレアなコラボレーションは、古き良きソウルを持った新たなギターを生み出すこととなりました。。それが、このトラディショナル・シリーズの新たなモデル「The Julian Lage Signature OM1」です。このモデルはOM1Tを基本としているが、いくつかキーポイントとなる点があります。このモデルのネックは他のコリングスでは感じない感触。ジュリアンの1939年製 Martin 000-18をモデルとしています。このプリウォー時代の宝石は、彼の2015年のソロアルバム「World's Fair」で聴くことができます。そしてこのギターは、彼のアコースティックツアーのメイン器として何年も使用されていました。彼のOOO-18のネックは、当時の製作法にて手作業で削られサンディングされており、長年弾きこまれたことでネックの先が見てわかるように先細となっていました。ジュリアンにとって、この特別なネックがホッとする時でありました。コリングスではこのネックを入念に研究をし、この引き込まれたアシンメトリーな感覚をこのシグネチャーモデルで精密にリメークすることに成功しました。1 11/16"nut幅をOOO-18ネックに採用し、フレットボードはオリジナルのショートスケールからジュリアンの希望により25 1/2"へと長くされております。ジュリアンは、トーンとヴィンテージギターの経年によって生まれるメロウなフィニッシュの美しさの両方に重きを置いています。それを再現するために、ヴァーニッシュ塗装をしようすることも考えましたが、理想的な薄い塗装とヴィンテージ感を表現するためにカスタムのサテンフィニッシュを使用することに行き着きました。ジュリアンにとってこの新しいフィニッシュは感触だけではなく、見た目も納得するものとなりました。ジュリアンはこのシグネチャーモデルに現在プリウォーで一番のものと言われている楽器と同じトーンのオープンさがあることに気付きました。彼のとても説得力のある言葉で表現すると、このシグネチャーモデルは「愛すべきニュートラルなギター」だと。著しいレスポンスを持ち、お世辞ではなくこのギターはあなたの最高のプレイを褒め称えてくれることでしょう。ジュリアンのギターに対して常に学び、見続ける姿勢はまるで教師のようです。
このモデルはこの数十年コリングスでは見られなかった、手書きのペグヘッドインレイが施されています。これはビルがオースティンで小さな工房を30年前に始めた時に手作業でカットしたものを使用しています。私たちのリーダー、ビル・コリングスが彼の最後のプロジェクトであり現在のギタリスト達にとってのパーフェクトなギターを作り上げたことへの敬意を込めて、このインレイを採用しました。


OM1 JL Julian Lage Signature

Top Sitka spruce
Back & Sides Honduran mahogany
Construction Animal protein glue
Neck Honduran mahogany
Body Binding Tortoise with custom wood purflings
Fingerboard Binding None
Peghead Binding None
Bridge Ebony belly-style with 2 3/16" spacing
Fingerboard Ebony with gold MOP short dots
Bridge Pins/End Pin Ebony with MOP dot
Nut Bone, 1 11/16"
Saddle Bone, drop-in
Neck Profile Custom JL carve
Peghead Profile Tapered square
Neck Joint Mortise & tenon hybrid
Truss Rod Fully adjustable
Frets Medium 18% nickel-silver
Peghead Veneer Ebony with gold MOP Collings script logo
Tuners Relic nickel Waverly with vintage oval buttons (16:1 ratio)
Backstrip 1-style (walnut)
Rosette Custom wood rosette
Scale Length 25 1/2"
Brace Material Sitka spruce
Brace Pattern

Custom Traditional Series pre-war scalloped X-brace (no tongue brace)
Fingerboard Radius 14" - 26" compound
Body Finish Custom satin nitrocellulose lacquer
Neck Finish Hand-rubbed satin nitrocellulose lacquer
Pickguard Tortoise
Strings D'Addario NB1253 (.012"- .053")
Case Collings Traditional handcrafted case

Body Length 19 1/4" Body Depth 4 1/8"

Lower Bout Width 15"Total Length 39 1/2"



*Julian本人が使用しているものは、

Adirondack Spruce Top(Option \185,000up)です。

セカンドブランドWaterloo(ウォータールー)について

セカンドブランドWaterloo(ウォータールー)について

 ビル・コリングスが市場に投入した愛すべき新たなる世界
2014 年1月のNAMM SHOWにてビル・コリングスが作って来てデビューされたWaterloo(ウォータールー)。

Waterlooと言う名は、1839年に今のオースティンがAustinと呼ばれる前に、呼ばれてた名称がWaterloo(ウォータールー)。
オーソドックスなXブレイシングに加え、よりブルージーで骨太サウンドとなるラダー・ブレイシングの2パターンを展開。Xブレイシングは美しいメロディ、フォーキーな音楽、ストローク系に合い、ラダー・ブレイシングはサウンドの芯がより太くラグタイム、ブルージーな音楽にベストマッチ致します。

Waterlooの「質感」。

完璧なるアコースティックギターを製作するコリングス・ギター。その拘りの様と言ったら驚愕する程に突き抜けている。

極薄のヴァーニッシュ塗装もトップの表面を光沢を持たせたいが為に、刷毛塗り、タンポ刷りではなく、スプレーで塗布し、

バフをかけられるように独自のレシピで構築する。ブレイシングすらも上 品に綺麗に見えるようにペーパーを当て造形美を与えたのも、

アコギ界においてコリングスが始めて行った事である。

そんなコリングスが言うには、このWaterlooを製作するにあたって、一番苦労したのは「汚く」仕上げる事であったと言う。

極薄のラッカー塗装。ブレ イシングを貼付ける際のボンドはワザと汚くはみ出させてる。何故「汚く」仕上げるベきであったか?

その楽器の方向性にルックスをも従順にさせる事であり、 見た目でそのサウンドを思い浮かばせる事。

そして、当時の職人達が築いた職人魂へのリスペクトでもある。

言 い換えるなら、試行錯誤の苦労の元に築き上げた5つ星シェフが、見栄えの汚い料理を作る事に抵抗が有る事と似ているかもしれない。

例え、見栄えの悪い料 理を意図的に出されたとしても、その味は、その人間が作るのならば間違いがないと言う「信頼感」は受け手側に存在する。

このような事が出来るのは、「勇気」と築き上げて来た「自信」があるからだ。
そして、ビル・コリングスから感じるのは、その当時のギターへの「愛情」が豊富に感じる。

何故、コリングスがWaterlooを市場に発表したのか?

企業アイデンティティの表れである。

ある程度の地位を築き上げた企業が、双璧を成すものをドカンと見せる事が出来るのか?これが、ビル・コリングスと言う男なのだ。なかなか出来る事では無い。

Waterloo。その誇り高き「勇気」の音がする。この音は、絶対的に真似は出来ぬだろう。

比較される対象物は、見れば分るだろう。しかし、軽く超越している。

これこそが、Waterlooの真の「質感」。


” 時を遡ると、ブルース、カントリー、フォークミュージックなどで使われたシンプルな楽器からは、

ソウルフルなトーンが得られ、大恐慌のつらい時代に人々の心に響いた。

奉仕キャンプのキャンプファイヤー、キッチン、酒場、道端、教会さまざまなところで音楽が聞こえていた。

Waterlooは、そのシンプルで使いやすいものが作られていたそんな大恐慌な時代の声と

スピリットをキャプチャーしている。”

- Bill Collings

Flat Mandolin

Flat Mandolin

 常に最高のものを求めるマンドリン・プレーヤーを喜ばせるコリングス・マンドリン。

コリングス創始者であるビル・コリングス自身がアーチドトップの製作ノ ウハウを全て導入し、

1本1本をハンドカービングによって製作している。

サイド&バックに用いられている厳選されたカーリーメイプルの爆発的な鳴りは、トップのレッドスプルースと相まってさらに拡大し、

それでいて調和のとれたサウンドに仕上げられている

★MT series - A-Style
厳選されたスプルースのトップとメイプルのサイド&バックを持つコリングスのマンドリン・シリーズは、アーチドトップ・ギターと同様に

ハンドカーヴィングで製作されている。数多くの第一線級のブルー・グラス・ミュージシャンやマンドリン・プレイヤーと親交が深いコリングスならではの

ノウハウの蓄積が集約された「楽器」である。ティア・ドロップ型のボディ・シェイプを持ち一般的にはAタイプと呼ばれるMTシリーズ。

サウンド・ ホールの形状もfホールのものとオーバル・ホールの2種類ラインナップとして用意している。
フィンガー・ボードには軽くアーチをかけ、やや太めで高さのあるフレットを打ち抜群の演奏性を約束してくれる。
サウンド面においてもCollingsクォリティは活かされておりピッチの正確さや鳴りは勿論のこと、

見た目の美しさに加え完成された「楽器」として世に送り出されている。

★MF series - F-Style
厳選されたアディロンダック・スプルースのトップとメイプルのサイド&バックを採用したFタイプ・マンドリン、MFシリーズ。

サウンド・ホールの形状もfホールのものとオーバル・ホールの2種類ラインナップとして用意している。
フィンガー・ボードには軽くアーチをかけ、やや太めで高さのあるフレットを打ち抜群の演奏性を約束してくれる。
サウンド面においてもCollingsクォリティは活かされておりピッチの正確さや鳴りは勿論のこと、見た目の美しさに加え、

完成された「楽器」として世に送り出されている。